KIKOE a film by Chikara Iwai
KIKOE a film by Chikara Iwai
KIKOE a film by Chikara Iwai




PREVIEW






INFO

 

東京・渋谷
UPLINK FACTORY
ドキュメンタリー・ライヴハウスVol.2 『アトムの足音が聞こえる』 vs 『KIKOE』

日程:2012年6月24日(日)17:00
上映『アトムの足音が聞こえる』、『KIKOE』<再編集版>
会場:UPLINK FACTORY

<関連情報>
+上映後トーク:須川才蔵、冨永昌敬(アトムの足音が聞こえる監督)、岩井主税(KIKOE監督)
&トーク
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福島・福島
フォーラム福島
【プロジェクトFUKUSHIMA! 連携企画】
映画上映会「音楽家 大友良英を観る」

日程:2011年8月4日(木)19:00  『KIKOE』上映 <再編集版>
会場:フォーラム福島

<関連情報>
+8月4日(木)『KIKOE』上映後トーク:大友良英、岩井主税(KIKOE監督)
+8月5&6日『音の城 音の海』(服部智行監督作品)上映&トーク
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大分・大分
AT HALL
日程:12月23日(木)17:00 / 20:00 <再編集版>
会場:AT HALL(〒870-0035 大分市中央町2-6-4 一井開発ビル3F)
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宮城・仙台
せんだいメディアテーク開館10周年事業
ことばをこえてー映像の力

日程:12月20日(月)19:00 <再編集版101分>
会場:せんだいメディアテーク 7階スタジオシアター
+上映後、大友氏と仙台在住の美術家・store15novオーナーの青山泰知による幻のユニットDJ TRANQUILIZERのパフォーマンスを予定。
+監督の舞台挨拶があります。
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【お詫び】 2009年1月から先月にわたり、「1997.9.28 Novo Tono 札幌ライブ」 映像の使用において、Phew氏の承諾を正式に得られないまま、「KIKOE」の劇場上映を行っておりました。この場を借りて、Phew氏ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。今後はそのシーンを使用せず、再編集したものを公開します。2010年11月 岩井主税

 
 

東京・渋谷
UPLINK X
日程:10月2日(土)〜 8日(金)
会場:アップリンク X
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東京・吉祥寺
Ongoing FES
日程:9月4日(土)
会場:アートセンター・オンゴーイング
主催:Art Center Ongoing
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岡山・真庭
シネマニワ上映会
日程:7月17日(土)
会場:勝山文化往来館 ひしお
主催:cine/maniwa
上映:『ウルトラミラクルラブストーリー』横浜聡子監督作品、『KIKOE』岩井主税監督作品
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<関連情報>
+7月17日(土)/勝山文化往来館 ひしお/大友良英トークショー

 
 

福井・福井
Casa Sala
日程:5月22日(土)
会場:Casa, Sala
主催:Pool Side Production
協力:Casa music、Word Public

@ Sala(3F)
『KIKOE』上映

@ Casa(B1)
大友良英 ライブ
ゲスト:L?K?O
大友良英 solo/L?K?O dj/大友良英+L?K?O duo

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<関連情報>
+5月17日(月)10:15〜/FM福井(76.1MHz)"Life is" /『KIKOE』福井上映特集
ナビゲーター:飴田彩子、ゲスト:三好大介(主催 Pool Side Production)、電話インタビュー:岩井主税(『KIKOE』監督 )
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群馬・高崎
第24回高崎映画祭 2010. 3/27 - 4/11
日程:4月6日(火)20:40
日程:4月8日(木)11:00
日程:4月9日(金)15:10
会場:シネマテークたかさき
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<関連情報>
+4月6日(火)/シネマテークたかさき/上映前、岩井主税監督舞台あいさつ
+4月6日(火)/SLOW TIME(
art bookshop & organic cafe)/22:30〜 打上げ
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新潟・新潟
新潟・市民映画館シネ・ウインド

日程:2010年 4月3日(土)- 4月9日(金) 連日 20:30
*4月4日(日)のみ 16:00
会場:新潟・市民映画館シネ・ウインド
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<関連情報>
+4月4日(日)/新潟・市民映画館シネ・ウインド/上映後、大友良英舞台あいさつ
+4月4日(日)/新潟市 正福寺本堂/大友良英ライブ
 
 

京都・四条
京都シネマ
日程:2010年 1月30日(土)- 2月5日(金)
*2月2日(火)休館
会場:京都シネマ
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<関連情報>
+1月30日(土)/京都シネマ/20:00〜 上映前
舞台挨拶:大友良英、岩井主税
 
 

東京・八王子
多摩美術大学
日程:2010年 1月23日(土)17:30
会場:
多摩美術大学図書館アーケードギャラリー(八王子キャンパス)
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石川・金沢
金沢21世紀美術館/21世紀塾2009『大友良英を解剖する』
日程:2010年 1月9日(土)
会場:金沢21世紀美術館 シアター21

第一部/上映: 映画『KIKOE』
第二部/トーク:小沢康夫、大友良英
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大阪・中崎町
Planet + 1
日程:2009年12月12日(土)- 12月25日(金)
会場:Planet+1
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東京・南麻布
MEMENTO VIVERE/MEMENTO PHANTASMA - イキテルキオク マボロシノキオク
在日フランス大使館旧庁舎解体前プロジェクト"No Man's Land" 参加

<シンポジウム/ドキュアート:生成と記憶の記録>
日程:2009年12月20日(日)
佐藤時啓(美術家・写真家、東京藝術大学 准教授)、木幡和枝(アート・プロデューサー、東京藝術大学教授) 、岩井主税(『KIKOE』監督)、他
会場:在日フランス大使館旧庁舎別館

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神奈川・横浜
CREAM ヨコハマ国際映像祭 2009.10/31 - 11/29
日程:11月8日(日)
日程:11月29日(日)
会場:東京藝術大学大学院映像研究科 横浜校地 馬車道校舎 大視聴覚室

<関連情報>

+11月29日(日)上映終了後トークイベント
松村正人(元STUDIO VOICE編集長)、岩井主税(『KIKOE』 監督)
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東京・武蔵小金井
メディアラボ/小金井アートフル・アクション
<レクチャー>
日程:11月13日(金)/会場:前原集会施設B会議室/講師:鷺山啓輔(映像作家)/『1シーンで学ぶ映像探検 〜アイデアの幅をひろげる〜 』
日程:11月20日(金)/会場:市役所第2庁舎8階801会議室/講師:坪田義史(映画監督)/『虚構と現実 個人的な映像表現について考える』
日程:11月27日(金)/会場:前原集会施設B会議室/講師:岩井主税(映像作家/美術家)/『ドキュメンタリー映画の自主制作と公開について』

メディアづくりのはじめの一歩を学ぶ実践型講座「メディアラボ」。11月は映像編です。 鷺山 啓輔氏、坪田 義史氏、 岩井主税氏を講師に迎え、映像づくりの基本を学びます。3回の講座を通して、映像の世界をのぞいてみませんか?

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島根・出雲
大社文化プレイス うらら館
日程:11月22日(日)
会場:大社文化プレイス うらら館
主催:KONCHIWA studio
 
 
マルデルプラタ・アルゼンチン
第24回マルデルプラタ国際映画祭
 2009.11/7 - 11/15
日程:11月7日(土)
会場:Cines del Paseo / Sala 1 Diag. Pueyrredo´n 3058
日程:11月11日(水)
会場:Cines del Paseo / Sala 4 Diag. Pueyrredo´n 3058
日程:11月12日(木)
会場:Cines del Paseo / Sala 1 Diag. Pueyrredo´n 3058

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北海道・札幌
シアターキノ
日程:2009年10月18日(日)
会場:シアターキノ
札幌上映協力:シアターキノ、沼山良明(Now Music Arts)
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愛知・名古屋
名古屋シネマテーク
日程:2009年10月17日(土)- 10月23日(金)
会場:名古屋シネマテーク

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東京・原宿
VACANT
日程:2009年10月3日(土)、10月4日(日)【*2日間限定上映+関連イベント】
会場:VACANT

主催:NO IDEA
協賛:Ballad.Co.,Ltd. / Musikelectronic Geithain


<上映>
ドイツのモニタースピーカー「Musik(ムジーク)」を使用した最高のサウンドシステムでお送りする、贅沢な『KIKOE』の限定再上映。

<イベント>
トーク:10月3日(土)横浜聡子(監督)
、岩井主税(監督)
トーク:10月4日(日)大久保賢一(映画評論家)、川部良太(映像作家)、岩井主税(監督)
ライブ:10月4日(日)L?K?O

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ミラノ・イタリア
第14回 ミラノ映画祭
日程:2009年9月14日(月)
会場:Parco Sempione, Piazza del Cannone
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サンティアゴ・チリ
第5回 SANFIC - サンティアゴ国際映画祭
日程:2009年8月20日(木)
会場:Cultural Center - Santiago, Chile (South America)
日程:2009年8月23日(日)
会場:Cultural Center - Santiago, Chile (South America)
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東京・渋谷
ユーロスペース
日程:2009年7月25日(土)- 8月14日(金)
会場:ユーロスペース

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<関連情報>
+7月25日(土)/渋谷 ユーロスペース/上映前
公開初日舞台挨拶
大友良英、岩井主税

+8月2日(日)/原宿 VACANT
映画『KIKOE』徹底バトルトーク
トーク:大友良英、岩井主税、大谷能生
大友良英のドキュメンタリー『KIKOE』はどのようにして生まれたのか。数年間にわたり大友を追い続けた映画監督岩井主税と、映画にも出演しその舞台裏の葛藤を知る論客大谷能生を招き、決して平坦な道のりではなかった制作過程をさらけだしつつ、三者の意見をぶつけ合う時間無制限の本音トーク。客席との質疑応答も交えつつ、『KIKOE』以降の『ENSEMBLES』展にまで繋がる経緯を徹底的に検証する。

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+2009年7月〜11月
大友良英「ENSEMBLES 09/休符だらけの音楽装置」展

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東京・吉祥寺
吉祥寺バウスシアター 爆音映画祭2009

日程:2009年5月29日(金)*国内先行プレミア上映
会場:吉祥寺バウスシアター
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<関連情報>
+ミニライブ(上映後):大友良英
 
 
リスボン・ポルトガル
第6回 IndieLisboa - リスボン国際インディペンデント映画祭
日程:2009年4月26日(日)
会場:Cinema Museu do Oriente
日程:2009年5月3日(日)
会場:Cinema Museu do Oriente
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北京・中国
CIFA Inaugural Exhibition of Chinese Independent Film Archive- What Has Been Happening Here?
日程:2009年4月12日(日)
会場:Iberia Center for Contemporary Art

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<関連情報>
+ライブ:大友良英、Sachiko M、FEN、他
 
 
ロッテルダム・オランダ
第38回 ロッテルダム国際映画祭
日程:2009年1月25日(日)*press only
会場:Venster 4
日程:2009年1月26日(月)20:00 *world premiere
会場:Cinerama 7
日程:2009年1月27日(火)
会場:Venster 2
日程:2009年1月30日(金)
会場:Cinerama 2
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<関連情報>
+1月26日(月)岩井主税監督舞台挨拶とQ&A
 






PERSONNEL




<プロフィール>

大友良英(おおとも よしひで)
ギタリスト/ターンテーブル奏者/作曲家/プロデューサー
1959年生まれ。 常に同時進行かつインディペンデントに多種多様な作品をつくり続け、 その活動範囲は世界中におよぶ。ノイズやフィードバックを多用した 大音量の作品から、音響の発生そのものに焦点をあてた作品に至るまで その幅は広く、ジャズや歌をテーマにした作品も多く手がけ、カヒミ・ カリィ、浜田真理子等のプロデューサーとしても活動する。また、映画 音楽家としても田壮壮監督『青い凧』等の中国映画から相米慎二、安藤 尋、足立正生といった日本を代表する映画監督の作品や、テレビドラマ、 CFの音楽等、数多くの映像作品の音楽を手がける。近年は美術家とのコ ラボレーションも多く、自身でもサウンドインスタレーションを手がけ、 '08年にはYCAMでの『ENSEMBLES』展を行う一方、障害のある子ども たちとの音楽ワークショップ、歌謡曲にも力をいれている。著書に 『MUSICS』(岩波書店)、『大友良英のJAMJAM日記』(河出書房新社)が ある。

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岩井主税(いわい ちから)
映像作家/美術家
1977年 群馬県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。映像/平面/立体/インスタレーションなど、手法や素材を超えて「記録/版」という現象自体に言及するクリエイションを続けている。'06年には大友良英と共にイベントスペース「GRID605」をオープンした。

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MEMO


2009 -
『KIKOE scenes』(パンフレット)
映画『KIKOE』のすべてのシーン情報(撮影日、場所、出演者名、楽曲名など)を表記したもの。上映会場にて販売。

/

 
 
2010.3
『月刊ウインド』2010年4月号 294号
映画『KIKOE』についての文章が掲載されています。

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2010.3
『広告』2010年4月号 Vol.381
映画『KIKOE』についての文章が掲載されています。
(取材・文:米田智彦、取材協力:近藤ヒデノリ)

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2009.10
五所 純子/2009年/『KIKOE』(岩井主税監督 2009年)/『図書新聞』2936号

「アーカイブは絵の具のパレットのようなもの。それで絵を描いたり映画を作ったりする。だがそこに複雑な張力を孕んでいる。創造性と周囲への反応との間に。アーカイブとは何か起こるのをじっと待っている刺激物のようなもの。遠くのほうでじっと待ち構えていて、再生されるかもしれないし、されないかもしれないし。奇妙な緊迫性があるということ。創造性と内容と背景を自分がどう解釈するかという問題の間に――」。冒頭でDJスプーキーが語るのを目にして、あたしはこれから起こることの気配を一身に浴びた。
1990年初頭から2007年にわたる、500時間にまで膨らんだアーカイブスの中からかたちづくられた大友良英のドキュメンタリー映画である。ミュージシャンを追ったドキュメンタリーや音楽史にまつわる劇映画を今年はたびたび目にしたが、『KIKOE』はどの作品とも圧倒的にちがう。めくるめくカットアップの手法は、ヒストリカルなストーリーを大友良英にインストールすることなく、むしろ中心であるはずの大友良英はさまざまな鳴りが響いている多岐の場に――轟音のフィードバック、破壊されるターンテーブル、ふぞろいに厚いジャズオーケストラの美旋律、白い部屋にあらわれる電子音、幽かに虫の鳴く庭、あるいは街の雑踏に――ほどけて拡散していくようであり、また、大友良英について具体的に言及しない(傍点…しない)音楽家やアーティスト、批評家たちをとらえた断片が、行間を広くとって立つアフォリズムのように、それぞれ異なる時空間の点在を浮かび上がらせる。その間に結ばれるであろう意味的なつながりを掴みとるのは難しい。少なくとも今はまだ、この作品の前には無数の解釈が横たわっている。広大無辺な夜空に点々と照らしだされる星ぼしを網膜にうつし、やがて星座がゆるやかに焦点を結びはじめる時を待つような、そういった熱烈な寡黙さのなかではじめて「音楽家 大友良英を定点とした ある体系」は見えてくるのだろう。いや、本作におさめられた声、歌、楽音、雑音、名づけようのない音の響きを鑑みるならば「見える」よりも「聞こえる」と言ったほうがただしいかもしれない。これはゴダールの『映画史』とよく似ているのだが、まずはただ聞こえてくる音に耳の穴をさらしていればよいのだと断言したくなる。監督である岩井主税はこの作品に「聞こえ」というタイトルを与えた、まるで偶然のふりをして。
人は一瞬で目を閉じることができるが、耳を閉じることはできない。あらためてそれを痛感させられたのは、昨年、大友良英が高嶺格とともに招き入れた暗闇(ENSEMBLES展「orchestras」@山口情報芸術センター)での出来事であったと思い出した。そこでは「見上げてごらん、夜の星を」が頭上から降りてくる一方、雷鳴や囁きが耳元を襲った。この無防備な器官でなされる、音を聴くという体験とは一体何なのか。まして、コンピュータを手にデータを処理することがさながら新たな仕様となりつつあるなかで、聴取とは、そして、ますます集積されるであろうアーカイブス、記録することの意味はどのように変容しているのだろうか。その問いと答えの徴を『KIKOE』は差し出している。(五所 純子)

 

2009.7
『KIKOE』7月25日公開/デイリースポーツ

 映画『ウルトラミラクルラブストーリー』、『色即ぜねれいしょん』(8月15日公開)と話題作の音楽を担当している音楽家・大友良英氏。8月1日に50歳となる大友氏は今夏「ENSEMBLES 09」と題し、生誕半世紀記念ライブやイベントを各地で開催中。その集大成とも言えるドキュメンタリー『KIKOE』が25日に公開される。
 監督は、映像作家の岩井主税。ファンが高じて約3年間、大友氏を追いかけた。「高校の時、大友さんのCD『The Night before the Death of the Sampling Virus』(昭和の事件や流行歌をサンプリングしたもの)を聞き『これも音楽?』と衝撃を受けたのがきっかけ。以来、大友さんは僕の好奇心を惹きつけて放さず。そこで映像という自分の立ち位置から大友さんの人物像とその演奏(作品)を知りたいとカメラを使い、継続した観察を始めました」(岩井監督)
 内容は、生い立ちを追う通常のドキュメンタリーとは一味違う。知的障害者との「音遊びの会」など大友氏の活動を追いつつ、ミュージシャンのジム・オルークや舞踏家・田中泯など関係者約100人にインタビューし、人物像を浮かび上がらせる試みだ。
 大友氏がジャンルも国境も越えて数多くの映画音楽を手掛けられるのは、この幅広い人脈と音に対するあくなき探究心にあるのだと納得する。「改めて感じたのは、大友さんは音楽とスイカが本当に好きで、自分に対して正直な人。自分の興味のあることしか出来ないという生き方がいい」(岩井監督)
 しかし大友氏の何がスゴいかって、頼んでもないのにこうして自主製作で映画を作りたいという人物がいること。岩井監督は500時間に及ぶ映像を大友氏にダメ出しされつつ編集し、完成に漕ぎ着けた喜びを噛みしめる一方、ポストに届く請求書の山に泣いているそうだ(笑)。(映画ジャーナリスト・中山治美)
 

2009.7
映画『KIKOE』岩井主税監督インタビュー
web DICE
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2009.7
映画『KIKOE』 対談(大友良英、 岩井主税)
CINRA.NET

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2009.7
南部真里/2009年/『KIKOE』音そのものの映画/『STUDIO VOICE』/VOL.404

<『KIKOE』音そのものの映画> 
岩井主税監督はこの映画を「大友良英を定点としたある体系の観察記録」という。<定点>は映像の流れを追うための足場であり<中心点>とはちがう。しかもこの場合、定点はたえず移動している。時間と空間を。20年前の90年代はじめからほんの数ヶ月前までを。東京から世界各地を。その軌道は幾何学模様となり、岩井主税はそれを体系と呼んだ。この体系は中心をもたず(あるいは無数の中心をもち)、閉域はなく、閉じることのできない耳と同じく外にひらかれている。
 音楽をあつかった映画はいくらでもある。しかし音楽のような映画はすくない。500時間におよぶ膨大な量のアーカイヴからサンプリングするように断片を抜き出し、カットアップし、アウト・オブ・キーさながらにインタビューでは大友良英を語った部分を周到に迂回した『KIKOE』は、あえて名づけるとすれば音楽そのものの映画といえるのではないか。大音量のノイズ、アブストラクトな電子音楽、メロディアスなジャズからフォークの歌心まで、多彩な曲調の音を「聴く」ことで解釈するよりも「聞こえ」るままに受け止めたことで映画は音楽を構成(コンポーズ)し、構成全体を「聴く」ことで私たちはゼロ年代の「聴収」の問題点を上書きすべき場所にいることに気づかされる。ここで結論をだすことはできないけど、暗い空に白砂のように散った天体を結んだ座標のどこかに答えがあると夢想せずにいられない。(南部真里)

 

2009.5
樋口泰人/2009年/爆音映画祭2009『KIKOE』解説

たとえば対象となる人物やその人の仕事や状況を伝えるためのドキュメンタリーは数あるが、しかしその人の仕事そのものになることを夢見ているようなドキュメンタリーは少ない。本作もおそらく当初は、通常のドキュメンタリーのように「大友良英」をめぐる数々の取材をこなしていたはずだ。しかし対象となる人々にかかわればかかわるほど、それらを丁寧に伝えることではなく、まるで大友良英の音楽そのもののようになることが結果的には彼の存在や音楽を伝えることになるはずだと、映画そのものが欲望していった。そんな濃密な何年かの出来事が妄想される、映像や音の断片がまさに断片として、それを見るものたちの身体の隙間に潜り込み、潜り込んだ身体の中で次第に発酵していく、そんな作品。(樋口泰人)

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2009.4
第38回 ロッテルダム国際映画祭レポート
キネマ旬報5月上旬号 P75(岩井主税)

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2009.2
第38回 ロッテルダム国際映画祭レポート
大友良英のJAMJAM日記
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CONTACT

『KIKOE』上映に関するお問い合わせ
yukitanaka(at)wordpublic.com(Word Public 担当:田中)
chikaraiwai(at)wordpublic.com